むらぼくステーション

雑記、日記、要は奇記。

ブログも何事も続けるのが大事らしい

今日は僕の会社の後輩の話をしよう

 

彼の苗字は井上という、年齢は30歳、独身

AB型、とにかくキレやすいオトコだ

 

特技は自転車を盗まれる事

 

彼が自転車を盗まれる現場に僕は3度立ち会っている

自転車が無い、と周りを見渡す彼を見ても僕はもう何も感じない。

 

ミニマリストの事を背が小さい人の事だと思っているフシがあるし、ドラッグ&ドロップの事をドラッグ&ドラッグと勘違いしていて、後輩に「そこをドラッグ&ドラッグ!ちがう、そこをドラッグ&ドラッグッして!!」と指導している彼はまさに麻薬中毒者そのものだ。

 

事の発端はこうだ

 

彼の更に後輩にあたるA君が「井上さんの機嫌が悪くて怖い」と上司に相談した

井上は確かにキレやすいが、暴言を吐いたり暴力を振るったりという事は絶対にしない

しないというか、その度胸すら無いから出来ない

 

 ましてやパワハラだ、セクハラだ、ヌーハラだと何でもハラスメントと言われてしまうこのご時世である、上司も無視する訳に行かず井上と面談する事になった

 

その面談の内容を僕は知らされていないが、彼自身も短期な性格を自覚しており『どうしたらキレやすい性格を変えられるか』を模索し始めたようだ

 

そして遂に発見したのだ、どこで勧めたれたかは知らないが遂に“その方法”に至った

 

 

 

 

 

 

ある日の食事中 「むらぼくさん一緒にオナ禁しましょう」と唐突に、連れションに行く感覚でオナ禁に誘われた事には多少驚いた

 

でも彼と共に結束して二人で戦う気にはなれなかった。いや、むしろそんな覚悟ではダメだ。相手はの力はとてつもなく強大だ、生半可な覚悟で挑んでも勝てっこない。我々男子とオナニーの仲は深い、それは地球と太陽のように。どちらかが欠ければ我々はオスとして成り立たないし煙草をスパっと辞めれる人間もオナニーをスパっと辞める事は出来ない。彼女がいようと嫁がいようと男はオナニーを止められない。一度走り出したら止まれないインディー・ジョーンズが乗るトロッコのように。それは遥か昔、世界で最初の男子が産まれた時から脳にインプットされている行為であり、DNAに刻まれた本能だ。<オナニーをセヨ>とヨブ記721章0721節にもそう残されているし、イースター島のモアイだってオナニー後の賢者タイムの顔を表している。我々がオナニーをするのは自然の摂理であり、なんら恥ずかしい事ではない。つまり恥ずかしがるから恥ずかしい行為となるのだ。そう、僕達はオナニーをしている!今日も、明日もオナニーをする!日が昇れまたオナニーをする!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!

 

神よ。何故、人にオナニーを与えたのだ。アーメン。

 

だが、井上は挑むという。この世界の不条理を全て自分が引き受ける!とでも言いたげな男の顔をしていた。ただのオナ禁なのに。

 

そんな覚悟を決めた男に、僕なんかがかけられる言葉は無かった

 

 

 ちなみに、ネットで調べるとオナ禁には以下の効果があるようだ

 

10日続ければ抜け毛が減り、肌がツルツルになる。

30日続ければ行動力が向上し異性の友達が増える

50日続ければ睡眠などは3時間で事足りるようになり、怖いものがなくなる

70日続ければ異性からナンパされるようになり

90日続ければ一旦無気力に

120日続ければ人を見分ける能力が開花し、勘が鋭くなり、物事の本質を捉えられる

 

そして、150日も続ければ目が完全に二重になり、長年の謎が突然解けるという

 

彼は完全な一重まぶたなので150日目が非常に楽しみだ

 

 

 

 ~井上オナ禁観察日誌~

day1

いつも通りの井上だ、心無しか安らかな表情にも見える

 

day2

少しイライラしているようにも見えるがまだ大丈夫だろう

 

day3

井上の貧乏ゆすりが凄い、彼を震源地として地震が起きてもおかしくない程の貧乏ゆすりだ。小刻みに震える太ももは1秒に300回は上下のピストン運動を繰り返している。後輩への当たりも以前よりキツく感じるし、禁煙していた筈なのに煙草も吸っているようだ。何よりも女性社員を見る目が違う、ハンターの目だ。これではマズイと思った僕は「そろそろオナニーした方が良いよ」という訳のわからないアドバイスをしたが、彼は頑なに拒否した。

 

 

day4

とても晴れやかな顔をしている、彼のチャレンジは終わったようだ。

 

 

 

 

 

 

FIN